◎展示場
松山窯工房から少し坂を上ったところに展示場があります。
こちらには、さまざまな愛らしい唐子たちが皆様のお越しをお待ちしておりますので、是非お立ち寄りくださいませ。
 
平戸松山窯 展示場 TEL0956-30-8657  工 房 TEL.FAX 0956-30-7734

 
 

松山窯 展示場(外観)

 
 

 
 

展示場(内観)

 
 
 

◎松山窯のこだわり
当平戸松山窯の絵柄としては、唐子絵、祥瑞文様、唐草文様等がありますが常に新しい試により
”新しい伝統”も着実に育まれており御用窯時代の伝統や技術を受け継いで 染付・白磁にわり三川内焼を制作しております。
当窯では、特に染付技術を中心に作業を行っています。三川内焼の染付技術は、細い筆先で繊細に線描き濃(ダミ)と
呼ばれる技法でぼかしをほどこし、図柄に奥行きをあたえ白磁の中に絵を描きます。
当窯の技術は、先人陶工たちにより今に受け継がれていますが、習得するには何年もの年月がかかり熟練した技術が必要です。
この受け継がれた技術を守り、さらに発展させていくことが当窯の拘わりであると思います。


 
雲鶴図 蓋物(古平戸)
 

 
細い筆先だけを使った 線描き
 

 
大きな筆でたっぷりと呉須をもたせて
ボカシをいれていく濃み(ダミ)の技法

 

窯の歴史

 三川内焼は、十六世紀末 当時の平戸藩主 松浦鎮信公が、「朝鮮の役」の時 平戸に連れ帰った陶工達に焼き物を
作らせたのが始まりとされます。そのため三川内焼は別名平戸焼といわれます。

その後、良質の陶土を求めて陶工達がたどり着いたのが、当地三川内です。
当窯の祖先で三川内天満宮に祭られる「高麗媼」も、元和八年(1622年)に三川内長葉山に開窯したとされ、
平戸松山窯もその流れを脈々と今に引き継いでおります。 作品の主流は『染付』です。
染付とは、焼物の焼成前の生地に焼き上げると藍色に発色する「呉須」を用いて絵を描く技法です。
青一色で、人間の表情や草木の瑞々しさを表現しなければならないため、細やかで熟練した描写技術が必要とされます。 


濃み(ダミ)技法による染付


  染付 終了

 


  図柄・文様別に使われる陶画筆

 


  窯の温度は約1300℃「アゲテミ」と呼ばれるテストピースで呉須の発色を確かめる。